2022年のゴム業界における主なニュースを、20選でまとめました。
- 原材料価格高騰による値上げ
2022年は、原油やナフサ価格の急騰により、ゴム製品の値上げが相次ぎました。特にタイヤや工業用品など、多くの製品で2~3回の値上げが実施されました。 - 上海ロックダウンの影響
中国のゼロコロナ政策により、上海のロックダウンが世界のサプライチェーンに混乱をもたらし、海上輸送費の高騰と船便の確保が難しくなったことで、ゴム業界にも影響が及びました。 - 自動車生産の停滞
半導体不足などにより、自動車生産が思うように回復せず、ゴム業界の需要回復も遅れました。特に自動車関連のゴム製品の供給が安定しませんでした。 - エコタイヤの需要増加
2022年には、環境に配慮したエコタイヤの需要が増加。ブリヂストンや住友ゴムをはじめ、多くの企業が新たな製品開発を進めました。 - 天然ゴムの供給不安
エルニーニョ現象や気候変動により、天然ゴムの供給不安が強まりました。これにより、価格の変動が続き、各国で供給の確保が課題となりました。 - 住友理工、水素関連製品開発の推進
住友理工は、2022年に水素社会を見据えた製品開発を進めました。特に自動車部品において、新たな成長分野を狙っています。 - 三ツ星ベルト、EV市場向けの拡大
三ツ星ベルトは、電気自動車(EV)向けの製品開発を進め、エネルギー効率の向上に寄与するゴム製品の開発に注力しました。 - TOYO TIRE、タイ市場での拡張
TOYO TIREは2022年に、タイ市場での製品ラインを強化。現地での生産能力を増強し、グローバル展開を加速させています。 - 合成ゴム価格の上昇
2022年は、合成ゴムの価格も過去最高水準に達しました。特に、ユーティリティコストや物流費の高騰が影響を与えています。 - 住友ゴム、EV向けタイヤで新技術発表
住友ゴムは、電気自動車向けに特化したタイヤ技術を発表。耐久性や燃費向上が求められる市場での競争力を強化しています。 - バンドー化学、サステナブルな製品開発
バンドー化学は、再生可能素材を使用した製品開発を加速。持続可能な社会を目指し、ゴム業界でのサステナビリティ対応を推進しました。 - ゼオン、海外拠点の拡張
ゼオンは、インドでの合成ゴム製品の技術サポート機能を強化し、グローバル市場での競争力をさらに高めました。 - ゴム企業の増益トレンド
2022年度のゴム企業業績調査によると、92社中44社が純利益を増加させ、特に上位企業が成長を牽引しています。 - タイガースポリマー、新型ホース製品を発表
タイガースポリマーは、自動車産業向けに新しい耐熱ホースを開発し、製品ポートフォリオを強化しました。 - ミシュラン、日本市場でのオンライン販売拡大
ミシュランは、2022年に日本市場でオンライン販売を強化。消費者の利便性向上を目指し、EC市場でのシェア拡大を図っています。 - 弘進ゴム、作業靴市場でシェア拡大
弘進ゴムは、全天候対応の作業靴「HUMMER」のラインナップを拡大し、特に工事現場や農業分野での需要が増加しました。 - シンコー、新型ゴム製品を発表
シンコーは、2022年に新たなゴム製品を開発し、特に工業機械向けの製品を強化しました。成長市場でのシェア拡大を狙っています。 - 東洋ゴム、持続可能な素材の使用拡大
東洋ゴムは、2022年に持続可能なゴム素材を使用したタイヤを発表し、環境負荷の軽減を目指しています。 - 西部工業用ゴム製品卸商業組合、人材育成強化
2022年、西部工業用ゴム製品卸商業組合は中堅社員向けの研修を開催し、人材育成に力を入れました。 - プラス・テク、IT分野向け製品の販売強化
プラス・テクは、IT業界向けにゴム製品の販売を拡充し、特にデータセンターやクラウド市場向けに対応しています。
これらのトピックは、2022年のゴム業界の主要な動向を反映しています。
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