
ワタナベ
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今回はVol.29ファイナンスリースとオペレーティングリースの違い:リース契約の基本を理解しよう
というコラムを書いていきます。
ビジネスにおいて設備や車両などの高額な資産を調達する際、企業はしばしば「リース契約」を利用します。リース契約には主に ファイナンスリース と オペレーティングリース の2種類がありますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてしっかり理解しておくことが重要です。本記事では、これらのリース契約の違いについて解説し、ビジネスの資産調達における適切な選択をサポートします。
1. ファイナンスリースとは?
概要
ファイナンスリースは、リース契約期間終了後にリース物件の所有権をリース利用者(借り手)に移転することが多いリース形態です。リース利用者は、基本的にリース期間中にリース物件を購入する形で使用し、契約終了後にその物件を所有することができます。
特徴
- 長期契約: 通常、リース期間が長期にわたります。リース契約の期間は、リース物件の使用価値とほぼ一致するため、実質的には購入と同じような感覚で利用できます。
- 所有権移転: 契約終了後にリース物件の所有権がリース利用者に移転することが多いです。所有権移転のオプションが付いている場合もあります。
- リース料の支払い: リース期間中に支払うリース料は、物件の購入価格の一部として扱われることが多く、最終的には物件の購入に近い形になります。
メリット
- 資産として計上: 会計上、リース物件は資産として計上され、リース料は負債として計上されるため、財務諸表においても長期資産の扱いとなります。
- 所有権移転のオプション: リース契約終了後に所有権を取得できるため、最終的に資産を手に入れることができます。
- 税制上の優遇: 利用者はリース料の一部を税務上の費用として計上できるため、税制上のメリットがあります。
デメリット
- 高いリース料: ファイナンスリースは長期間にわたって支払いが発生するため、オペレーティングリースよりも月々のリース料が高くなることがあります。
- 契約終了後の資産管理: 所有権を取得するため、リース契約終了後の資産管理や維持費用が発生する可能性があります。
2. オペレーティングリースとは?
概要
オペレーティングリースは、リース契約終了後にリース物件の所有権がリース会社に残る形のリース契約です。リース利用者は、リース期間中に物件を使用し、契約期間が終了すると物件を返却します。一般的には短期間のリース契約が多いです。
特徴
- 短期契約: オペレーティングリースは、一般的に契約期間が短期間です。リース期間中に物件を返却するため、リース利用者にとっては「レンタル」に近い感覚です。
- 所有権は移転しない: 契約終了後、リース物件の所有権はリース会社に残ります。利用者はその後物件を買い取ることはありません。
- メンテナンスなどの管理: 通常、リース物件の管理やメンテナンスはリース会社が行います。
メリット
- 月々のリース料が低い: ファイナンスリースに比べて、オペレーティングリースの月々のリース料は低く設定されていることが多いため、短期的な資金負担が軽くなります。
- 柔軟性: リース期間終了後に物件を返却し、新しいモデルや仕様の物件に乗り換えることができるため、設備の更新がしやすいです。
- 税制上のメリット: リース料が費用として計上されるため、税務上のメリットがあります。さらに、リース契約が短期的であるため、資産計上の必要がありません。
デメリット
- 所有権は移転しない: リース物件の所有権が移転しないため、長期的には購入するよりも高くつくことがあります。
- 長期間使用する場合は不利: 長期間使用する場合、リース契約の更新ごとに費用が発生し、最終的には購入するよりも高くつく可能性があります。
3. ファイナンスリースとオペレーティングリースの違い
特徴 | ファイナンスリース | オペレーティングリース |
---|---|---|
契約期間 | 長期間(数年単位) | 短期間(数ヶ月〜数年) |
所有権 | 契約終了後にリース利用者に移転することが多い | 所有権はリース会社に残る |
リース料 | 高め(購入に近い価格) | 低め(レンタルに近い価格) |
メンテナンス | リース利用者が管理する場合が多い | 通常、リース会社が管理 |
税務上の扱い | 資産として計上される | 資産計上なし、リース料を費用として計上 |
4. どちらを選ぶべきか?
ファイナンスリースとオペレーティングリースは、それぞれに異なる特徴があります。選択肢としては、以下のような基準を考慮することが重要です。
- 長期使用の場合: 長期間使用し、最終的に物件を所有したい場合は、ファイナンスリースが適しています。リース料は高くなりますが、最終的に所有権が移転し、長期的に見るとコストが抑えられる場合があります。
- 短期使用の場合: 短期間で設備を使用したい場合や、定期的に設備を更新したい場合はオペレーティングリースが向いています。低い月々のリース料で柔軟に利用でき、メンテナンスもリース会社に任せられるのがメリットです。
結論
ファイナンスリースとオペレーティングリースは、それぞれの企業のニーズや経営方針に応じて適切に選択することが重要です。リース契約は、設備投資を行う際に大きな資金負担を軽減する手段となり、上手に活用すればビジネスの成長に貢献します。各リース形態の特徴を理解し、自社にとって最も有利な方法を選びましょう。
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