はじめに
グローバル化が進むゴム業界では、
多国籍スタッフに対応するための教育資料がますます重要になっています。
特に外国語での資料作成は、日本国内の企業にとって大きな課題です。
言語の壁を乗り越え、効果的な教育を行うには、効率的な資料作成が欠かせません。
それぞれの国によっても違いますが、外国の場合特に文章を重視します。
作業マニュアル、教育資料などで明確に指示、教育しないと外国人との仕事をこなすのは難しいです。
多くの外国人と一緒に働く日本人の悩みとして
「外国語がよくわからないから資料が作れない」
「そもそも教育資料を体系化して作るスキルがない」
「外国人を教育するのはあきらめて丸投げするしかない。。」
特にゴム業界はIT、DX、AIに関しては
圧倒的に遅れていてほぼこのようなツールを使用して
業務をしている人はいないのでこの記事を読んで身に付ける事で
会社内外での評価があがり、業務効率も上がること間違いなしです。
この記事では、
ゴム業界の上述した悩みを抱える皆様の為に
Mapify
ChatGPT
GAMMA
Vrew
という4つのツールを活用し、
外国語での社内教育資料を迅速かつ簡単に作成する方法を紹介します。
なぜ外国語の教育資料が重要なのか?
外国語での教育資料は、ゴム業界においてグローバルなビジネス展開を支える重要な要素です。
例えば、中国市場や東南アジアの国々では現地のスタッフと効果的にコミュニケーションを取るために、教育資料が外国語で作成される必要があります。
しかし、言語や文化の違い、技術的な用語の翻訳など、課題は少なくありません。
日本人社員が外国語の資料を作成する際には、次のような点で悩むことが多いです。
- 技術用語の正確な翻訳
- 現地スタッフの文化背景に合わせた表現
- 視覚的にわかりやすい資料の作成
これらの課題に対応するためには、効率的で直感的に使えるツールの活用が不可欠です。
ここで紹介する4つのツールは、外国語での資料作成をスムーズにし、
時間を大幅に短縮するのに役立ちます。
ツールの紹介:Mapify、ChatGPT、GAMMA、Vrewの役割
外国語教育資料の作成において、各ツールが果たす役割を順に見ていきましょう。
Mapify:視覚的な情報整理
Mapifyは、マインドマップを活用して情報を視覚的に整理できるツールです。特に複雑な技術プロセスや製造ラインの説明など、ゴム業界のような技術職では、視覚的に情報を伝えることが非常に重要です。Mapifyを使うと、次のような利点があります。
- 情報の視覚化:複雑なプロセスを簡潔に整理し、理解しやすい形式で提示。
- チームでのリアルタイム編集:チーム全員で同時に作業し、修正を共有できるため、効率が向上。
- マルチメディアの統合:マインドマップ内に画像や動画を埋め込むことができるため、視覚的な要素を強化。
Mapifyを使えば、外国語での教育資料作成においても、視覚に訴えることで言語の壁を越えることができます。
試しにMapifyで「ゴムの不良事象とその対策」という簡単な指示を出して
マインドマップを作成してみました。
※ゴム業界でよく使う特性要因図を出力してみました。
※今度はマインドマップ形式で出力してみました。
今度は難しい文献を入れて(※文章だけじゃなくURLやPDFや社内資料などを入力しても作成出来る)
中国語で作成してみました。
※これはゴム業界の方々なら一度は見たことがあるであろう「ゴム技術シンポジウム資料」を
マインドマップを作成し中国語に翻訳したものです。
今回は簡単な指示事項ですが更にプロンプト(AIへの命令のようなもの)を細かく、しっかりすれば
質の高いアウトプット(成果物)が期待されます。
特に教育資料は先ず全体の構成を意識する事が最も重要ですので
教育テーマに応じて先ずはマインドマップで全体構成を作成して
その後それぞれの要素を細かく深堀していけばよいかと思います。
※ゴム業界の方はQC7つ道具の「特性要因図」で慣れているかもしれません。
ChatGPT:多言語翻訳と自動テキスト生成
次に、ChatGPTは外国語への翻訳や、教育資料のテキスト作成を支援するAIツールです。特に次のような場面で役立ちます。
- 外国語への翻訳:日本語で作成した資料をChatGPTに翻訳させることで、すばやく外国語の資料が完成。
- テキストの自動生成:質問に答える形式で説明文や補足資料を生成。内容をAIが自動で作成してくれるため、資料作成の時間を大幅に短縮。
- 用語の確認:技術用語の正確な意味をAIがサポートし、誤った翻訳を防ぐ。
ChatGPTは、教育資料の基礎となるテキストを生成し、外国語資料作成の効率を格段に高めます。
ゴム業界で外国人向けの教育資料を作成するためのロードマップは、計画、準備、実施、評価の各ステップを含む構造的なプロセスです。以下の手順に従って進めると、効果的な教育資料が作成できます。
はじめての方もいらっしゃると思いますので
実際にCHATGPTに命令を出してみたいと思います。
「ゴム業界で外国人向けの教育資料を作るロードマップを教えてください?」
と指示を出してみます!
たったの30秒でCHATGPTが下記回答をしてくれました。
※本当はもっと具体的に指示を出し、何回も修正指示を出してつくり込んでいく必要があります。
今回は超適当な指示で一発回答です。
CHATGPTの世界もリアルな人間と同じです。
「どこまでしっかりとした指示を出す事ができるか?」
リアルな世界でも指示が悪いと全くまとはずれな回答や、不満足な成果物が返ってくると思います。
~ ~ ここからCHATGPT提案 ~ ~
ロードマップ: ゴム業界の外国人向け教育資料作成
1. 目的の設定
- ターゲットオーディエンスの特定: 教育資料の対象者(外国人スタッフの職種やバックグラウンド)を明確にします。
- 教育の目的を明確にする: 新しい技術の導入、品質管理、製品知識の向上など、資料を通じて何を達成したいのかを設定します。
2. コンテンツの計画
- 必要なトピックの洗い出し:
- ゴムの製造プロセス
- 製品品質管理
- 安全衛生規則
- 環境への配慮
- 機械の操作方法
- コンテンツの構成: 各トピックの内容を章立てし、流れを整理します。
3. リソースの準備
- 資料収集:
- 既存の社内資料やマニュアル、専門書、業界標準などから情報を集めます。
- 専門家のインタビュー: 技術者や管理者にインタビューし、具体的な事例やノウハウを収集します。
4. 教材の作成
- 言語選定: 目標とする外国語を選定し、必要に応じて翻訳を行います。
- 教育資料の形式:
- テキスト資料: 明確で簡潔な文章を心掛ける。
- 視覚資料: 図表、イラスト、マインドマップを活用し、情報を視覚的に伝える。
- 動画コンテンツ: Vrewなどを活用して、実際の作業風景を撮影し、教育用動画を作成します。
5. 教材のテストとフィードバック
- パイロットテスト: 一部の外国人スタッフに資料を試用してもらい、フィードバックを収集します。
- 評価と改善: フィードバックに基づいて資料を修正し、分かりやすさや実用性を向上させます。
6. 実施と運用
- 教育セッションの開催: スケジュールを立て、教育セッションを実施します。オンラインまたは対面で行う方法を選択します。
- フォローアップ: 教育後の理解度確認や追加の質問を受け付けるためのフォローアップセッションを設けます。
7. 効果測定と継続的改善
- 評価方法の設定: 知識確認テストや実務評価を通じて教育効果を測定します。
- 定期的な更新: 業界の変化や技術の進展に応じて、教育資料を定期的に更新します。
このロードマップを基に、ゴム業界で外国人向けの教育資料を効果的に作成し、スタッフの知識向上と業務の効率化を図ることができます。
~ ~ ここまでCHATGPT提案 ~ ~
以上のようにCHATGPTを使う事で大幅に工数を削減していく事が出来ます。
超優秀なアシスタントが命令を全てやってくれるようなイメージでしょうか。
はっきりいうとよほどの脚本家やコピーライターでない限り
現在のCHATGPTより良い文章を書ける人はなかなかいないとは思います。
教育資料作成方法としては
①マインドマップで全体像のテーマを考える
②CHATGPTで具体的な構成を考える。
③文章を校正する。
の流れで大幅に工数を削減する事が出来ます
本当に会社で文章、資料作成系の仕事をしてる人たちの仕事はどんどんなくなると思います。
GAMMA:プレゼンテーション資料の簡単作成
GAMMAは、視覚的なプレゼンテーション資料を簡単に作成できるツールです。
MapifyやChatGPTで作成した内容を基に、すぐに効果的なプレゼン資料を作成できます。
- プレゼン資料の自動生成:情報をまとめるだけでなく、デザインも含めた美しいプレゼン資料が短時間で作成可能。
- 視覚的な情報提供:教育現場では、視覚的に優れた資料が理解を助けます。GAMMAを使えば、インフォグラフィックスや画像を活用したプレゼンを簡単に作成できます。
特に、現場でのトレーニングや社内発表など、すぐに使えるプレゼン資料が必要な場合に重宝するツールです。
※試しにGAMMAでPPTを作成してみました。
【作成手順】
①CHATGPTでテーマを指示する。 例)ゴム不良原因と対策をPPTプレゼン資料用に文章作って
②GAMMAに①で作成した文章を入力すればPPTがワンクリックで出力
(作成PPT)
一応ちゃんとPPTっぽくはなっていますね。
今回はめちゃくちゃ雑な指示をしたのでこの精度となってしまいましたが
しっかりとしたパワーポイントを作成するためには
①CHATGPTでより具体的な命令(プロンプト)でAIに指示より
精度の高いPPTの構成を作成してもらう。(何回もCHATGPTにリライトの指示を出す)
②GAMMAからPPTの出力後、細部に対して細かく修正指示をだす。(文章、画像)
GAMMAのすごい所は細かく分割されていてそれぞれに再度リライト指示が出せるところです。
③最終的にPPTに出力して最終校正を行う。
現時点では③の所が必ず必要だとは思いますが特に①、②の部分で今までかかっていた時間が
大幅短縮され2024年現在においても実務で利用して大きなメリットが出るレベルだと思います。
Vrew:動画編集と字幕生成の自動化
Vrewは、動画編集と字幕生成に特化したツールです。外国語での教育資料に動画を組み込む場合、Vrewを使えば次のような利点があります。
- 自動字幕生成:動画内の音声を自動的に解析し、外国語字幕を生成。これにより、現地スタッフに向けた動画コンテンツが簡単に作成できます。
- シンプルな動画編集:Vrewの直感的な操作で、複雑な動画編集も簡単に行えます。字幕やナレーションを追加することで、動画による教育効果を高めます。
Vrewを活用することで、動画を使ったトレーニング資料の作成が格段に楽になります。
実際にIphoneで動画をとってみました。
ややわかりづらい日本語でも
しっかりと翻訳してくれて日本語、中国語同時翻訳機能もついて社内の教育資料やマニュアルには
誰でも簡単に使えてかなり役に立つと感じました。
(音声を自動で認識して二か国語表示出来る)
(スマホでも出来る初心者でも操作性の良い編集画面)
Vrewを使って教育動画を作るには
①動画を撮影する。
②Vrew上で字幕をつけたり文章のリライトを行う
③動画編集ソフトで校正を行う。
商用の様なきちんとしたクォリティを望まなければ
スマホ一台で撮影→Vrewで字幕作成→iMovieで編集で十分問題ないと考えます。
具体的なワークフロー:ツールを組み合わせた効果的な資料作成
これらのツールをどのように組み合わせて効率的な資料作成を行うか、具体的なステップを紹介します。
- ChatGPTでテキストを生成・翻訳 まず、日本語で資料の基本的なテキストを作成し、それをChatGPTで外国語に翻訳します。技術用語の確認や、文化的な違いにも対応できるよう、AIを活用します。
- Mapifyで情報を視覚化 ChatGPTで作成したテキストをMapifyでマインドマップに変換し、情報の流れや構造を視覚的に整理します。これにより、複雑な内容でも直感的に理解しやすくなります。
- GAMMAでプレゼンテーション資料を作成 Mapifyで整理した情報を基に、GAMMAでプレゼンテーション資料を自動生成。短時間で視覚的に優れたプレゼン資料が完成します。
- Vrewで動画教材を作成 最後に、Vrewを使って動画教材を作成し、自動生成された字幕で外国語対応のトレーニング動画を簡単に作成します。これにより、視覚と聴覚の両方で情報を伝えることが可能になります。
まとめ
Mapify、ChatGPT、GAMMA、Vrewを組み合わせることで、
日本人社員でも効率的に外国語の教育資料を作成できる環境が整います。
これにより、ゴム業界におけるグローバルな教育のニーズに対応し、
現場での教育効果を最大化できます。AIやプレゼンツール、動画編集ツールの進化により、
今後ますます多言語対応の資料作成が簡素化されることが期待されます。
ぜひ、これらのツールを活用して、グローバルな教育体制を整えてください。
今回は先ずはこういう事が出来るというイメージでざっくりと解説させていただきました。
今後もしご要望がありましたらそれぞれのツールに関してより具体的に掘り下げて
記事を執筆していこうとは考えておりますので楽しみにしていてください。
最後まで読んでいただきまして大変有難うございました!
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